中国輸入編

4 関税

マニュアル動画


関税とは

海外から日本に商品が届くと日本の税関で「通関」という手続きを受けます。
そこで輸入品に課せられる、税金のことを「関税」と呼びます。

関税は、外国の商品から、国内の商品を守るために国が設けています。

日本としては、国民に海外の商品ではなく、自国の商品を購入してもらい
経済を回したいと考えているので、関税は日本経済にとって大切な税金になります。


中国輸入でかかる税金や手数料の種類

中国輸入ビジネスの際、通関の手続きの時に4種類税金手数料が発生します。

税金

  • 消費税
  • 税率で算出された関税

消費税は、商品代金だけではなく、「国際送料」「関税」を足した合計に消費税がかかります。

手数料

  • 税関手数料:200円/箱
  • 中国輸出通関手数料:4元/箱(約80円)

税関手数料と中国輸出通関手数料は、一律で決まっており
段ボール1箱を通関するには、約280円かかります。

また、手数料の価格は段ボールの大小問わず一律価格です。


関税の計算方法

税率は、商品の種類などによって異なります。

輸入する商品の合計金額が

  • 20万円以下:簡易関税率が適用
  • 20万円以上:一般関税率が適用

となります。

商品によって税率は様々なので、あなたが仕入れる商品の税率を知りたい場合は
税関のホームページをご覧いただくか、税関へ直接お問い合わせください。

商品総額が 20 万円以下の場合(国際送料含む)

商品総額が20万円以下の場合は、簡易税率が適用されます。

簡易税率

商品総額が小さい荷物に関して、複雑な計算式ではなく
簡単な税率を適応することで、通関を迅速に進めるためのもの

計算方法

  • 関税 = 仕入価格 × 簡易税率
  • 消費税 = 仕入価格 × 消費税率

簡易税率が10%の計算例

1着3,000円のTシャツを10枚購入し、商品代金が総額30,000円

  • 関税:30,000円 × 0.1(10%)= 3,000円
  • 消費税:30,000円 × 0.1(10%)= 3,000円

※別途通関手数料がかかります。

商品総額が 20 万円以上の場合(国際送料含む)

商品総額が20万円以上の場合は、一般税率が適用されます。
商品の種類によってかなり細かく税率が分かれますので、ご注意ください。

計算方法

  • 関税 = 仕入価格 × 一般税率
  • 消費税 = 仕入価格 × 消費税率

一般税率が7.4%の計算例

1着3,000円のTシャツを100枚購入し、商品代金が総額300,000円

  • 関税:300,000円 × 0.074(7.4%)= 22,200 円
  • 消費税:300,000円 × 0.1(10%)= 30,000円

※別途通関手数料がかかります。

個人輸入の課税対象について

個人使用目的で輸入する場合(個人輸入)は特例として 、
商品総額の 60%の金額に対して課税する関税の軽減措置が適応されています。

商品総額が10万円だった場合、60%の6万円に関税・消費税がかかる

免税について

商品総額が16,666円未満の場合は「免税」となり関税・消費税は課税されません。

個人輸入で商品総額の60%しか課税対象にならず、
また課税対象額の合計が10,000円以下は免税となります。

よって 16,666 円 × 0.6(60%) = 9,999 が課税対象額なので、
10,000円以下になります。そのため総額が16,666円までは免税となります。

※革製品など免税対象外の商品も一部あります。

注意点

商品を第3者に販売する目的で輸入する商業輸入は対象外です。

仕入れた商品を販売するのであれば、合計金額が16,666円未満でも
商業輸入とになります。

個人輸入か商業輸入かは税関の裁量で判断されますが
ビジネスとして輸入を行う際は、販売目的として輸入申告をするようにしましょう。

関税の支払い方法

関税が発生した場合は、弊社にて立替を行い
後日デポジットにて調整いたします。

注意点

関税を安くしたいからといって、インボイス(請求書)の価格を取引額より安く記載する行為は
アンダーバリューと言って脱税行為になります。

支払うべきものはしっかりと支払って、堂々とビジネスを行いましょう!

稀にアンダーバリューをしてほしいと会員様から言われることがありますが
WMGでは、脱税行為である「免税の調整」や「アンダーバリュー(過少申告)」は行っておりません。